モロッコに住む日本人の現地コラム vol.4

皆さまこんにちは!
当店のモロッコからコラムが届きました。
現地での日常やディープな情報、インテリアや雑貨のご紹介など定期的に更新予定です。
今回はどんな情報なのかドキドキ(o´艸`) さてさて、始まります!
 
 
 
 

 皆さんこんにちは
 
 
私はモロッコの、青いペンキで塗られた可愛い街シャウエンのアパートに1人暮らしをしています。
現地での暮らしを通して、彼らの文化について学んだり私なりに感じた事を、このコラムにて皆さんと共有できる事とても嬉しく思っています。
 
 

 
 
 
【 イスラム文化の国、モロッコ 】

 
 
モロッコはイスラム文化の国です。日本とは全く違った文化の国で暮らしてると、「こんな時モロッコの人達はどうするんだろう?」と考えるときがあります。
というのも、私にとって「普通」でも、彼らにとっては「驚きの行動」になるからです。
私は日本人として育ってきたので全部が全部彼らに合わせるのは難しいけど、いろいろ実際に彼らと交流しながらモロッコの習慣や考え方を日々学んでいます。
私にはモロッコ各都市にモロッコ人友達がいて、彼らとはフェイスブックで知り合いました。
私のモロッコでの暮らしでわからないところを助けてくれたり、色々な現地での情報を教えてくれるんですよ。
今回のコラムでは、私がカサブランカへ行った時に学んだ、彼らモロッコ人文化の習慣について皆さんにご紹介しますね。
 
 
 
 
【 モロッコでランチにお呼ばれしたら、手土産に何を持って行く? 】

 
 
先日、シャウエンからバスで南へ6時間の距離にある、カサブランカという都市へ用事があったので行ってきました。
モロッコ第2の都市カサブランカは、国際空港があるモロッコの空の玄関口です。
「カサブランカ」という都市の名前は、映画のタイトルにもなったことがあるので有名ですね。
 
 

 
 
カサブランカに住んでるモロッコ人友達に、私がカサブランカへ行く事を言ったら、
「ぜひ家に遊びにきてよ!好きなモロッコ料理をなんでもリクエストしてくれたら、お母さんがあなたの為に作ってくれるって♪」
と、ランチに招待してくれたんです。
 
日本からモロッコに来たばかりだったら、日本のお土産などをご馳走してもらうお礼に持って行けばいいけど、今回は日本のものが手持ちに無かったので、「何を持っていいのだろう??」と悩みました。
 
そこで、別のモロッコ人友達に、何を持って行けばいいか聞いたんです。
 
「あなたは日本人だから何も持って行かなくてもいいよ。気にしなくても良いんだよ。
でも、もし何か持って行きたかったらオレンジとかの果物を持って行くと良いよ」とアドバイスをしてくれました。
 
「なるほどね!!」
こんな感じで、私なりに彼らのモロッコ文化に失礼が無いように色々と気を使ってるんですよ(*^-^*)
 
 
 
 
【 手土産を買いに市場へ 】

 
 
お呼ばれの当日、さっそく午前10時に市場へオレンジを買いに行きました。
 
 

 
 

 
 

 
 
でもね。。。私、オレンジを買いに来てたのに、ふと花屋さんが目に留まったのです!(笑)
だって、シャウエンに果物や野菜を売ってる市場はあるけど、花屋さんはないんですね!
さすがカサブランカは都会だなと思いました。
 
 

 
 

 
 
この花を見た時、私の頭の中から「オレンジを手土産に買う事」は一切なくなってしまったのです!(笑)
 
どの花にしようかと迷ってたら、花屋のモロッコおじさんが寄ってきました。
モロッコ人友達の家にランチを呼ばれてて、その友達のお母さんに手土産にお花を持って行きたい事を伝えたら
 
「わお!モロッコ人の家に行くの!?」
「へー、クスクス(モロッコ定番の郷土料理)を、あんたの友達のお母さんがご馳走してくれるの!?」
「で、お礼にそのお母さんに手土産を持って行きたいの!!!」
 
そのモロッコおじさん、このストーリにとても感動してくれて、隣のお店のおじさんに話をするんです!
 
「日本人のこの子が、モロッコ人友達の家にクスクスを食べに行くんだって」
 
みたいな感じで。
モロッコ人って変に人懐っこくて、事をオーバーに喜んでくれるし、また人間臭いとこがあるから憎めないんですよね(笑)
 
 

 
 
予算は300円ほどと伝えてたのですが(3つぐらいのバラの花)、
おじさん一生懸命にいっぱい花を選んでくれて、余計に後で請求されるのではと心配になってきました。
そしたら、私の顔を見てお花屋のおじさんが「大丈夫だよ。これは俺からのプレゼントだよ♡」と、ニッコリ笑顔。
最後には高そうなお花も加えてくれて、ボリュームのある花束を作ってくれたんです♡♡
 
 

 
 

 
 
きっと友達のお母さんも喜んでくれるだろうなと綺麗な花束と、優しいモロッコ人店主の笑顔で、私も幸せな気分になりました。
 
 
 
 
<花束を持って友達の家へ>
 
 
カサブランカの郊外に住んでるモロッコ人友達の家には、ホテル近くのバス停から市内循環バスで行きました。
バスに乗る事30分。教わっていたバス停に到着。(切符代:4ディラハム=約50円)
 
 

 

 
 
友達の家は待ち合わせのカフェから徒歩10分。集合住宅団地の3階にあるアパート。
団地の庭には、日曜日の午後だったので子供たちがボールをけって遊んでました。
 
 
 
 
【 「マルハバ~」 】

 
 
アラビア語で「マルハバ」とは「ようこそ」の意味です
「今日は誘って下さり有難うございます」と友達のお母さんに花束をプレゼントしました。
「有難う」受け取ってくれましたが、ちょっとその彼女の喜び方からは何か違うなと感じました。
 
心の隅に、そんな違和感を感じながらも、出された美味しいモロッコ人お母さんの手料理を頂きました。
 
 
ランチのメニューはモロッコ定番郷土料理の「クスクス」
 

 
 

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<花束を友達のお母さんに手土産に持って行って感じたこと>

 
 
玄関を開けて挨拶した時、花束をどうぞとプレゼントしました。
「有難う」と言って受け取ってくれましたが、ちょっとその彼女の喜び方からは何か違うなと感じました。
 
日本だったら渡してくれた人に見えるように、すぐに花瓶にさしてテーブルに飾ると思います。
でも、彼女は台所に花束を持って行ったきりでした。
 
「なぜだろう?? なんか私変な事したかしら??」
 
花束よりもやっぱりモロッコ人友達に教わった通り、食べられるオレンジの方が良かったかなと少し後悔しました。
私はその夜、以前モロッコに2年間住んでいた日本人女性に教わった話を思い出しました!
 
「日本とか、フランスとかのヨーロッパって、花屋さんがどこの通りにもあるでしょ? でもね、ここモロッコで花屋って珍しいのよ。
都会でしかなく、砂漠などの地方都市では、まずないはね。理由はね、彼らモロッコ人は、花を気軽に日常的にプレゼントする習慣がないからなの。」
 
日本では「当たり前の事」でも、文化の違うモロッコでは、私の行動は彼らにとって「ちょっと不思議な事」になるのです。
文化の違い。こればかりはやはり実際に自分が体験してみないとわかりません。
異文化の国モロッコに住んでると文化の違いから色んな事を経験します。
楽しいこともあるけど、落ち込む時ももちろんあります。「旅行」と「住む」とでは全く違うんですね。
 
そのちょっと落ち込んだとき、私はお気に入りのモロッカングラスに温かいミントティーを入れて自分の気持をリラックスさせてます。(*^-^*)
 

<次回もお楽しみに!>

 
 

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