TBL VOL.25 秋のおでかけ<飛鳥美人に会いに行く>の巻

【TBL VOL.25 秋のおでかけ<飛鳥美人に会いに行く>の巻

 

 
 
天高く馬肥ゆる秋。
あんなに暑かった夏が過ぎ、朝晩すずしくなりました。
 
秋は様々な楽しみがありますね。
 
まずは【食欲の秋】
私は食べ物の中で栗が一番大好きなのですが、スーパーやコンビニには栗味のお菓子が続々と並んでいるのを見ると「秋が来た!!!」とワクワクします。
 
が、栗テイストというより“栗そのもの”が好きな私としては、季節限定『和栗のモンブラン』の発売が待ち遠しくてたまりませんっ(≧▽≦)
想像しただけで食べたくなってきました。(*^ω^)
この週末は暑~い夏には滞在時間を最短にしていたベランダで、美味しいスイーツとのティータイムを楽しみたいと思います(^▽^)♪
 
【スポーツの秋】
運動会シーズンということで、家の近所の小中学校からは練習中の音楽が聞こえます。
運動会の♪BGM♪といえば、昔からの定番の「天国と地獄」などなど。
最近はやる気を出させるためか子供達に人気の曲を使用することも多いようです。
去年であれば「君の名は。」の主題歌のRADWIMPS「前前前世」やWANIMAの曲などが使われていました。
今年はDA PUMPの「U.S.A」あたりかなと予想しているのですが。
 
実は我が家の末子の運動会は明日。子供に今年の学年競技の曲を尋ねたら
「な・い・しょ(*´艸`*)」
と言われて教えてくれませんでした。
ただ今のところは曲より、台風状況の方が気になるのですが。(^_^;)
 
【行楽の秋】&【芸術の秋】
お出かけに加えてアカデミックな古のアートを楽しもう!と、我が家の秋のおでかけは『奈良・明日香村の旅、その2』に決定。
なかなかスケジュールが合わない5人家族ですが、久々に全員揃って行けることになりました。
上の子たちはノリノリなのに嫌がる小学生。古墳はイマイチよくわからないようで「家でゲームしたい」という意見は即却下。早起きのため前日は早めに就寝しました。
 
 
今回の旅の目的は『高松宮古墳』と『キトラ古墳』の壁画公開。
キトラはご存じなくとも、『高松宮古墳』見ればほとんどの方が「あぁあの絵!」とわかるかと。
『高松宮古墳』は秋にわずか1週間、事前予約制の期間限定公開です。
 
『高松塚古墳』は1970(昭和45)年の発掘調査以降、定期的に管理されながら現地保存されてきましたが、2002年(平成14)~の調査で分かっていた劣化を数年間内緒にしていたということで、その後の報道で文化庁が批判されましたよね。
当時の最新技術を駆使し、石室内の温度や湿度の調整、防カビ処理など保存管理や定期点検を行っていたはずですが、その後の対応が・・・
私も歴史の教科書に載っていたあの美しい壁画が、カビだらけになってしまったニュースを覚えておられるかと思います。
 
『高松宮古墳』の壁画は2006(平成18)年には墳丘の発掘調査と石室の解体修理が開始され、翌年完成した近くの修理施設へ石室を移して以降10年あまりかけて修復が行われています。
 
今回はその修理している作業室と現状の壁画が見れるということでした。
 
 
当日の朝は生憎どしゃぶりの雨。
高速も混んでいたため到着が予約時間には数分遅れでしたが、10分後の次に繰り下げてもらいました。
雨のせいか、公開初日というのに数組しかいません。貴重な機会もったいない。
 

まずは見学前に『高松宮古墳』についてのビデオを見ました。久々に学校の社会見学の気分ですね。
その後は屋外を歩いてすぐ近くの修復室へ。まだ雨は強く傘のない方には傘も貸してもらえました。修復室は見学用通路のガラス越しのため、オペラグラスも貸し出してもらえました。心遣い嬉しいですね。
 
扉を開けると大きなガラスの向こうから目に赤と緑が飛び込んできました。
1300年前の飛鳥美人の服装の極彩色の美しいことっていったら!
カビだらけだった壁画が、発見当初までとはいかないもののカビがない姿に。
「何ということでしょう!!」頭の中を「ビフォーアフターのテーマ曲♪」が回ります。
色彩は足さないということなので、当初よりは色は薄くなったのかもしれませんが
それでもよくここまで黒いシミを消せたと感心しました。
 
石室の4面(東壁・西壁・北壁(奥)・天井)の描かれた壁画ごとの切り石が台座の上に載っています。
ちなみに石は奈良・二上山産の凝灰岩。この上に漆喰を数ミリ塗って下地とし壁画は描かれています。
漆喰の厚さはわずか数ミリ。あまりの薄さによく残っていたなと感心します。
 
「女子群像」と「男子群像」。
やはり、飛鳥美人がダントツです。いつまでも眺めていたいほどの存在感です。
一方男子、いたんだ・・・と思ってしまいました。
それぞれ3人と思っていたけれど、後ろの一人の存在感が薄い。衣装の色のせいでしょうか?
そうだ、4人一組だったのね。
 
日本史を習った上の子たちは学芸員さんに色々と質問するなど興味深く見ていましたが、小3にはイマイチ反応がありません。
 
四神(朱雀、青龍、玄武、白虎)を指さし「ほら伝説のポケモンみたいでしょ!」といったら辛うじて朱雀、青龍に微妙な反応。
現物の壁画より、キトラ古墳の展示室にあったブロックの「LaQ」でできた四神の方がテンション上がっていました。
(ちなみに飛鳥地域ではポケモンGOで伝説のポケモンがよく出没するとか。この日はミュウが出たものの逃げられたようです)
 
天井には星辰。
丸いドットの金箔で星を、星と星の間は朱の線でつないで星座を表しています。
朱の線は見づらいものの金の輝きはとても美しく、コンパスがない時代のきれいな正円にもびっくり。
真ん中の北極5星(こぐま座など)の形はなじみがあり、北極星の偉大さを感じます。
 
見学室には修復に関わっているスタッフの方が2名おり、質問をすることができました。
 
古墳内部の石室はもちろん石でできていますが、壁画は石に直接描かれているのではなく、
切り石の上に塗られた数ミリ厚の漆喰層の上に描かれています。
 
1,300年近く土中で保存されていた石室。
現代となり人が入ることで温湿度などの環境変化によって漆喰自体がもろくなってしまっていたのです。
この数十年の間に虫の侵入からカビの発生まで「食物連鎖」が生まれていたそうです。
 
別の方が「どうしてカビの対策をしなかったの!」と憤っていましたが、当時としてはそれが最善だったんですよね。
発見後の対策にはイタリアなど海外からも遺跡や壁画保存の専門家達の意見も参考にしてやってきた筈。
スペインやイタリアは日本みたいに湿度は高くないし、奈良は盆地なので結構夏は暑いですから。環境が違ったからかもしれません。
とはいえ、その後の劣化を隠していたのはやっぱり駄目ですね。
事実は受け止めて、現状で最善の方法を考えないと。
カビだらけの壁画は本当に衝撃でした。
 
とはいえそんな劣悪な状況でも、最先端の技術を駆使し修復が行われてきました。
その修復作業は一日に、たった2㎝センチ四方ほどしかできないとか。
壁画の上に台座を作り、その上に正座しながら作業をするそうです。
座面は板!座布団なんてない板のままです。そこに何時間も・・・
私も好きな日本史と美術両方に関われるからと一時期美術品の修復士になりたいと思った時期があったのですが、
これはかなりの忍耐強さがないと無理ですね。
お話では修復されているのは殆どが女性で男性は1-2名とのことです。
 
その回は我が家とご夫婦の2組だけで、ほとんど専属解説員。
見学時間はたった10分ですが、興味深い話を聞くことができ、とても有意義な時間を過ごせました。
 
ちなみに修復作業は9割ほど進んでほぼ終わりに近づいていて、今は週に1回程度作業されているとのことで
修理完成後は壁画はもとの古墳(↓の写真)へ戻される予定になっています。

 
見学後は、その周りを散策しました。
明日香村の高松塚は周辺を含め国営飛鳥歴史公園内にあります。
村自体が歴史的風土保存区域の指定を受けているため、すごくきれいに整備されています。
 
▼ゴミ箱も景観に配慮して埋め込まれていました。開口部が顔に見えて可愛いかったです♪

 
雨上がりに
▼煙る山々の緑もとても美しかったです。
展望台も何か所かあり、天気がもっと良ければ最高のお散歩コースになると思います!

 
この日も秋の連休ということで様々なイベントが予定されていたものの、場所変更や中止があったようです。
我が家は高松塚古墳の石室内を「VR体験」してきました。
VRゴーグルで高松塚の完成当時の壁画を3Dでバーチャルに鑑賞できるとは!時代ですね。
雨で観光客が少なく子供は2回も楽しませてもらいましたが、情報系を学んでいる長男は映像だけでなく機器のVRゴーグルにも興味深々でした。
実際のサイズ感と配置を体感できたのは面白かったです。
 
 
さて、次はキトラ古墳へ。こちらは2回目ですがこちらも事前予約。
こちらは修復が完了しているため公開期間は9/22~10/21と長めで四神は順番に公開されています。
今回公開されるのは。西壁「白虎」・天井「天文図」、秋の公開初日とあってこちらは同じ組で20名以上来ていました。
 
前回は空きがあり当日参加でした。この日は人も多くじっくり見られないかと思いましたが、さすが日本人。
見学時間は10分でしたが、壁画の良く見える位置は仲良く譲り合ってじっくり今回も見ることができました。
 
「白虎」は虎というより狛犬っぽい印象。
「天文図」は天の赤道や黄道が描かれていて、こちらは高松塚よりも保存状況が良く、
金の星もきれいで朱で描かれた円もはっきりしていました。
夏に「朱雀」を見ていたので前回ほどではありませんでしたが、繊細で躍動的な筆運びはすごかったです。

 
 
壁画鑑賞後には勾玉づくりのワークショップへ。
所要時間は約90分、小学生の高学年~が対象というのに小3がやりたいと言ってききません。
通常用意されているのは「紅滑石」や「高麗石」とのことですが、この日は秋の行楽シーズン限定の黒滑石(50円UP!)が!無地タイプとピンクのブチ入りの2種類がありました。
 
期間限定という言葉に弱い女子(笑)はピンクのブチ入り、男子は黒の単色に決めました。
 
(1)まず勾玉の形を描きます。最終的には削れるのでここは大胆に。次に大雑把に角を落としていきますが、ここまでが大変。

なので時間がない人のために、角がカット済の石〈(2)の左端とその右側の間の状態〉も用意されています。
(3)ひたすら黙々とやすりで石を削っていきます。
 
ここまでですでに約1時間。小学生の高学年からの理由がわかりました。
案の定、末っ子はできない~と泣きを入れて父に作業させていました。
「だから無理って言ったやん!」真ん中が指摘しても完全スルー。
「お父さんありがとう(*^o^*)♪」とあっさり。末っ子の特権ですね。
 
▼(4)勾玉っぽくなってきました!
▲(5)更に黙々と磨きにかかります。2種類の紙やすりで粗削り⇒仕上げへ。
(6)最後は水をつけて磨くのですが輝きが出て一気にピカピカに!
 
▼出来上がった勾玉はそれぞれ個人のこだわりが。
それぞれ自分のが一番と思っているようで、ここで夫婦ともに美大卒のプライドが顔を出します。
 
先っぽのアールがスベスベして気持ちよく、なぜか全員ずっと触っていました。
自分が作った愛着ももちろんですが、丸っこさがたまりません。何だろう、癒されます。
今度ホームセンターに行ったらヤスリ買ってしまいそう。
アマゾンで勾玉用の石や手作りキットも売っているようですし。
何も考えず没頭したい時、勾玉づくり良いかも!ストレス解消・癒しにおすすめです!(^^)!
 
ただし夢中になる分、後の筋肉痛が半端ないです(´;ω;`)ウッ…何事もほどほどに。
 
—————————————-
 
その後は昼食をとり橿原市へ。この時期が見ごろという【ホテイアオイ】を見に行きました。
 
「ホテイアオイ?って金魚の池によく生えていたよね?」という程度の知識しかない私。
それほど期待はせず現地に向かったのですが・・・
え?うそ?すごくきれい!!まさに田んぼ一面に薄紫の可憐な花が満開です(≧▽≦)
季節柄、彼岸花(曼殊沙華)もまさに花を添えています。
 
▼鴨も気持ちよく泳いでいました♪

 
本薬師寺跡周辺の休耕田に地元の小学生が植えた約14,000株ホテイアオイ。
遠くには大和三山の一つである畝傍山があり、一眼レフやスマホで大撮影大会です。
彼岸花って赤だけでなく白もあるんですね。

晴天によく花を咲かせるとのことなので、ぜひお天気の良い日の見学がおすすめです!

 
—————————————-
 
壁画は残念ながら撮影ができないため写真はありませんでしたが、現物はぜひその目で。
高松塚古墳壁画の修復室やキトラ古墳壁画は期間限定で公開されています!
古代ロマンが堪能できておすすめです♪詳しくは↓
■高松塚古墳・キトラ古墳 | 文化庁
 
 
古墳の天井に星座が描かれていたということは、人は星を見ると癒されるからでしょうか?   当店でも星のデザインは根強い人気でたくさん種類がございます。
  穏やかな眠りのために、キラキラの星柄のカーテンいかがでしょうか?   ・ 超音波カットでキラキラきれい<シャインスターズ ブルー>   ・子供部屋にぴったりの1級遮光<きらきら星 ブルー>     ・透明感のある星柄ペアレース<ミルキーウェイ ペアレース>  
  一部ご紹介させていただきましたが、まだ月と星カーテンは沢山ございます。  
月と星がモチーフのカーテン【特集ページ】はこちら!     皆様の秋のお出かけいかがでしょうか?
近所の公園に散歩するだけでも秋風が心地よいですよ~(^_-)-☆
 
 
次回のTBLコラムもお楽しみに♪
 
コラム担当:あまんだ・ら・かまんだら
 
 

 

【TBL VOL.25 秋のおでかけ<飛鳥美人に会いに行く>の巻

 

 
 
天高く馬肥ゆる秋。
あんなに暑かった夏が過ぎ、朝晩すずしくなりました。
 
秋は様々な楽しみがありますね。
 
まずは【食欲の秋】
私は食べ物の中で栗が一番大好きなのですが、スーパーやコンビニには栗味のお菓子が続々と並んでいるのを見ると「秋が来た!!!」とワクワクします。
 
が、栗テイストというより“栗そのもの”が好きな私としては、季節限定『和栗のモンブラン』の発売が待ち遠しくてたまりませんっ(≧▽≦)
想像しただけで食べたくなってきました。(*^ω^)
この週末は暑~い夏には滞在時間を最短にしていたベランダで、美味しいスイーツとのティータイムを楽しみたいと思います(^▽^)♪
 
【スポーツの秋】
運動会シーズンということで、家の近所の小中学校からは練習中の音楽が聞こえます。
運動会の♪BGM♪といえば、昔からの定番の「天国と地獄」などなど。
最近はやる気を出させるためか子供達に人気の曲を使用することも多いようです。
去年であれば「君の名は。」の主題歌のRADWIMPS「前前前世」やWANIMAの曲などが使われていました。
今年はDA PUMPの「U.S.A」あたりかなと予想しているのですが。
 
実は我が家の末子の運動会は明日。子供に今年の学年競技の曲を尋ねたら
「な・い・しょ(*´艸`*)」
と言われて教えてくれませんでした。
ただ今のところは曲より、台風状況の方が気になるのですが。(^_^;)
 
【行楽の秋】&【芸術の秋】
お出かけに加えてアカデミックな古のアートを楽しもう!と、我が家の秋のおでかけは『奈良・明日香村の旅、その2』に決定。
なかなかスケジュールが合わない5人家族ですが、久々に全員揃って行けることになりました。
上の子たちはノリノリなのに嫌がる小学生。古墳はイマイチよくわからないようで「家でゲームしたい」という意見は即却下。早起きのため前日は早めに就寝しました。
 
 
今回の旅の目的は『高松宮古墳』と『キトラ古墳』の壁画公開。
キトラはご存じなくとも、『高松宮古墳』見ればほとんどの方が「あぁあの絵!」とわかるかと。
『高松宮古墳』は秋にわずか1週間、事前予約制の期間限定公開です。
 
『高松塚古墳』は1970(昭和45)年の発掘調査以降、定期的に管理されながら現地保存されてきましたが、2002年(平成14)~の調査で分かっていた劣化を数年間内緒にしていたということで、その後の報道で文化庁が批判されましたよね。
当時の最新技術を駆使し、石室内の温度や湿度の調整、防カビ処理など保存管理や定期点検を行っていたはずですが、その後の対応が・・・
私も歴史の教科書に載っていたあの美しい壁画が、カビだらけになってしまったニュースを覚えておられるかと思います。
 
『高松宮古墳』の壁画は2006(平成18)年には墳丘の発掘調査と石室の解体修理が開始され、翌年完成した近くの修理施設へ石室を移して以降10年あまりかけて修復が行われています。
 
今回はその修理している作業室と現状の壁画が見れるということでした。
 
 
当日の朝は生憎どしゃぶりの雨。
高速も混んでいたため到着が予約時間には数分遅れでしたが、10分後の次に繰り下げてもらいました。
雨のせいか、公開初日というのに数組しかいません。貴重な機会もったいない。
 

まずは見学前に『高松宮古墳』についてのビデオを見ました。久々に学校の社会見学の気分ですね。
その後は屋外を歩いてすぐ近くの修復室へ。まだ雨は強く傘のない方には傘も貸してもらえました。修復室は見学用通路のガラス越しのため、オペラグラスも貸し出してもらえました。心遣い嬉しいですね。
 
扉を開けると大きなガラスの向こうから目に赤と緑が飛び込んできました。
1300年前の飛鳥美人の服装の極彩色の美しいことっていったら!
カビだらけだった壁画が、発見当初までとはいかないもののカビがない姿に。
「何ということでしょう!!」頭の中を「ビフォーアフターのテーマ曲♪」が回ります。
色彩は足さないということなので、当初よりは色は薄くなったのかもしれませんが
それでもよくここまで黒いシミを消せたと感心しました。
 
石室の4面(東壁・西壁・北壁(奥)・天井)の描かれた壁画ごとの切り石が台座の上に載っています。
ちなみに石は奈良・二上山産の凝灰岩。この上に漆喰を数ミリ塗って下地とし壁画は描かれています。
漆喰の厚さはわずか数ミリ。あまりの薄さによく残っていたなと感心します。
 
「女子群像」と「男子群像」。
やはり、飛鳥美人がダントツです。いつまでも眺めていたいほどの存在感です。
一方男子、いたんだ・・・と思ってしまいました。
それぞれ3人と思っていたけれど、後ろの一人の存在感が薄い。衣装の色のせいでしょうか?
そうだ、4人一組だったのね。
 
日本史を習った上の子たちは学芸員さんに色々と質問するなど興味深く見ていましたが、小3にはイマイチ反応がありません。
 
四神(朱雀、青龍、玄武、白虎)を指さし「ほら伝説のポケモンみたいでしょ!」といったら辛うじて朱雀、青龍に微妙な反応。
現物の壁画より、キトラ古墳の展示室にあったブロックの「LaQ」でできた四神の方がテンション上がっていました。
(ちなみに飛鳥地域ではポケモンGOで伝説のポケモンがよく出没するとか。この日はミュウが出たものの逃げられたようです)
 
天井には星辰。
丸いドットの金箔で星を、星と星の間は朱の線でつないで星座を表しています。
朱の線は見づらいものの金の輝きはとても美しく、コンパスがない時代のきれいな正円にもびっくり。
真ん中の北極5星(こぐま座など)の形はなじみがあり、北極星の偉大さを感じます。
 
見学室には修復に関わっているスタッフの方が2名おり、質問をすることができました。
 
古墳内部の石室はもちろん石でできていますが、壁画は石に直接描かれているのではなく、
切り石の上に塗られた数ミリ厚の漆喰層の上に描かれています。
 
1,300年近く土中で保存されていた石室。
現代となり人が入ることで温湿度などの環境変化によって漆喰自体がもろくなってしまっていたのです。
この数十年の間に虫の侵入からカビの発生まで「食物連鎖」が生まれていたそうです。
 
別の方が「どうしてカビの対策をしなかったの!」と憤っていましたが、当時としてはそれが最善だったんですよね。
発見後の対策にはイタリアなど海外からも遺跡や壁画保存の専門家達の意見も参考にしてやってきた筈。
スペインやイタリアは日本みたいに湿度は高くないし、奈良は盆地なので結構夏は暑いですから。環境が違ったからかもしれません。
とはいえ、その後の劣化を隠していたのはやっぱり駄目ですね。
事実は受け止めて、現状で最善の方法を考えないと。
カビだらけの壁画は本当に衝撃でした。
 
とはいえそんな劣悪な状況でも、最先端の技術を駆使し修復が行われてきました。
その修復作業は一日に、たった2㎝センチ四方ほどしかできないとか。
壁画の上に台座を作り、その上に正座しながら作業をするそうです。
座面は板!座布団なんてない板のままです。そこに何時間も・・・
私も好きな日本史と美術両方に関われるからと一時期美術品の修復士になりたいと思った時期があったのですが、
これはかなりの忍耐強さがないと無理ですね。
お話では修復されているのは殆どが女性で男性は1-2名とのことです。
 
その回は我が家とご夫婦の2組だけで、ほとんど専属解説員。
見学時間はたった10分ですが、興味深い話を聞くことができ、とても有意義な時間を過ごせました。
 
ちなみに修復作業は9割ほど進んでほぼ終わりに近づいていて、今は週に1回程度作業されているとのことで
修理完成後は壁画はもとの古墳(↓の写真)へ戻される予定になっています。

 
見学後は、その周りを散策しました。
明日香村の高松塚は周辺を含め国営飛鳥歴史公園内にあります。
村自体が歴史的風土保存区域の指定を受けているため、すごくきれいに整備されています。
 
▼ゴミ箱も景観に配慮して埋め込まれていました。開口部が顔に見えて可愛いかったです♪

 
雨上がりに
▼煙る山々の緑もとても美しかったです。
展望台も何か所かあり、天気がもっと良ければ最高のお散歩コースになると思います!

 
この日も秋の連休ということで様々なイベントが予定されていたものの、場所変更や中止があったようです。
我が家は高松塚古墳の石室内を「VR体験」してきました。
VRゴーグルで高松塚の完成当時の壁画を3Dでバーチャルに鑑賞できるとは!時代ですね。
雨で観光客が少なく子供は2回も楽しませてもらいましたが、情報系を学んでいる長男は映像だけでなく機器のVRゴーグルにも興味深々でした。
実際のサイズ感と配置を体感できたのは面白かったです。
 
 
さて、次はキトラ古墳へ。こちらは2回目ですがこちらも事前予約。
こちらは修復が完了しているため公開期間は9/22~10/21と長めで四神は順番に公開されています。
今回公開されるのは。西壁「白虎」・天井「天文図」、秋の公開初日とあってこちらは同じ組で20名以上来ていました。
 
前回は空きがあり当日参加でした。この日は人も多くじっくり見られないかと思いましたが、さすが日本人。
見学時間は10分でしたが、壁画の良く見える位置は仲良く譲り合ってじっくり今回も見ることができました。
 
「白虎」は虎というより狛犬っぽい印象。
「天文図」は天の赤道や黄道が描かれていて、こちらは高松塚よりも保存状況が良く、
金の星もきれいで朱で描かれた円もはっきりしていました。
夏に「朱雀」を見ていたので前回ほどではありませんでしたが、繊細で躍動的な筆運びはすごかったです。

 
 
壁画鑑賞後には勾玉づくりのワークショップへ。
所要時間は約90分、小学生の高学年~が対象というのに小3がやりたいと言ってききません。
通常用意されているのは「紅滑石」や「高麗石」とのことですが、この日は秋の行楽シーズン限定の黒滑石(50円UP!)が!無地タイプとピンクのブチ入りの2種類がありました。
 
期間限定という言葉に弱い女子(笑)はピンクのブチ入り、男子は黒の単色に決めました。
 
(1)まず勾玉の形を描きます。最終的には削れるのでここは大胆に。次に大雑把に角を落としていきますが、ここまでが大変。

なので時間がない人のために、角がカット済の石〈(2)の左端とその右側の間の状態〉も用意されています。
(3)ひたすら黙々とやすりで石を削っていきます。
 
ここまでですでに約1時間。小学生の高学年からの理由がわかりました。
案の定、末っ子はできない~と泣きを入れて父に作業させていました。
「だから無理って言ったやん!」真ん中が指摘しても完全スルー。
「お父さんありがとう(*^o^*)♪」とあっさり。末っ子の特権ですね。
 
▼(4)勾玉っぽくなってきました!
▲(5)更に黙々と磨きにかかります。2種類の紙やすりで粗削り⇒仕上げへ。
(6)最後は水をつけて磨くのですが輝きが出て一気にピカピカに!
 
▼出来上がった勾玉はそれぞれ個人のこだわりが。
それぞれ自分のが一番と思っているようで、ここで夫婦ともに美大卒のプライドが顔を出します。
 
先っぽのアールがスベスベして気持ちよく、なぜか全員ずっと触っていました。
自分が作った愛着ももちろんですが、丸っこさがたまりません。何だろう、癒されます。
今度ホームセンターに行ったらヤスリ買ってしまいそう。
アマゾンで勾玉用の石や手作りキットも売っているようですし。
何も考えず没頭したい時、勾玉づくり良いかも!ストレス解消・癒しにおすすめです!(^^)!
 
ただし夢中になる分、後の筋肉痛が半端ないです(´;ω;`)ウッ…何事もほどほどに。
 
—————————————-
 
その後は昼食をとり橿原市へ。この時期が見ごろという【ホテイアオイ】を見に行きました。
 
「ホテイアオイ?って金魚の池によく生えていたよね?」という程度の知識しかない私。
それほど期待はせず現地に向かったのですが・・・
え?うそ?すごくきれい!!まさに田んぼ一面に薄紫の可憐な花が満開です(≧▽≦)
季節柄、彼岸花(曼殊沙華)もまさに花を添えています。
 
▼鴨も気持ちよく泳いでいました♪

 
本薬師寺跡周辺の休耕田に地元の小学生が植えた約14,000株ホテイアオイ。
遠くには大和三山の一つである畝傍山があり、一眼レフやスマホで大撮影大会です。
彼岸花って赤だけでなく白もあるんですね。

晴天によく花を咲かせるとのことなので、ぜひお天気の良い日の見学がおすすめです!

 
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壁画は残念ながら撮影ができないため写真はありませんでしたが、現物はぜひその目で。
高松塚古墳壁画の修復室やキトラ古墳壁画は期間限定で公開されています!
古代ロマンが堪能できておすすめです♪詳しくは↓
■高松塚古墳・キトラ古墳 | 文化庁
 
 
古墳の天井に星座が描かれていたということは、人は星を見ると癒されるからでしょうか?
当店でも星のデザインは根強い人気でたくさん種類がございます。

穏やかな眠りのために、キラキラの星柄のカーテンいかがでしょうか?


・ 超音波カットでキラキラきれい<シャインスターズ ブルー>




・子供部屋にぴったりの1級遮光<きらきら星 ブルー>



一部ご紹介させていただきましたが、まだ月と星カーテンは沢山ございます。

▼【月と星がモチーフのカーテン特集】はこちら!▼



皆様の秋のお出かけいかがでしょうか?
近所の公園に散歩するだけでも秋風が心地よいですよ~(^_-)-☆
 
次回のTBLコラムもお楽しみに♪
 
コラム担当:あまんだ・ら・かまんだら

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あまんだ・ら・かまんだらのブログ -CASA FAMILIA-

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