ココハナVOL.153 ~ラグ・カーペット勉強会 素材編~

お世話になっております。
びっくりカーテンスタッフの北井でございます。
オフの日はだいたいベランダにいて、植木鉢の土とゴミを分けています。
めっきり涼しくなってきたので過ごしやすいです。
 
仕事柄、普段はたいがいカーテンとか窓まわりのことを考えていて、
目線よりちょっと上の方ばかり見ていますが、趣向を変えて足元を見てみようかなぁ、と思います。
今回のスタッフブログ ココハナは、ラグ・カーペットの研究回です。
 
皆様はラグやカーペットをお選びの際、どの部分をポイントにされますでしょうか。
私はまずは柄やお色のデザインでビビっときたものが気になりますが、
素材という条件も重要ですよね。
特に手触りやお手入れのしやすさといったところは快適にご使用いただくにあたり外せないポイントです。
今日はカーペットのいろいろな素材について一緒に勉強しましょう。
 

【ウール】

羊の毛から作られているものです。
繊維の表面にうろこ状のキューティクルがあるため汚れが付きにくい構造が特徴。人間の髪と同じですね。
夏には吸湿、冬には湿度を放出することのできる調湿機能を備えている素材なので
オールシーズン快適にご使用いただくことができ、ラグ・カーペットには代表的な素材です。
天然繊維の王様と言われることもあるんだとか。
 
ウールはお手入れが大変!というイメージの方もいらっしゃると思いますが、
実はお手入れの面でも優れもの。
撥水性に優れているので水溶性のものははじいて汚れにくく、
何かをこぼしてしまった時も乾いた布でつまむように拭いたあと、よく絞った布で拭いていただければOK。
抗菌、防臭効果もあり、空気中の有害物質を吸収してお部屋の空気をきれいにしてくれる。という効果も期待できます。
 

 

 
特にご使用のはじめ、「遊び毛」という抜け毛がたくさん出ます。
また後でも詳しく御案内しますが、
ご使用のうちに次第に解消するもののしばらくの間、根気よくお手入れしていただく必要はあります。
また、虫の害を受けやすいところがあり日々のお手入れにて対策が必要です。
 
 

【コットン】

タオルや洋服など普段、日常的に使用する製品にも多く使用されている、おなじみの繊維です。
肌触りが良く、吸水性に優れ、夏の汗などを吸ってくれるので心地良く使えます。
吸水性が良いのですが、イコール水汚れに弱いという弱点があります。
また、シワになりやすいこともデメリットと言えるでしょう。
 
当店ではインド綿を使用したラグの商品が多くあります。
さらっとした肌触りが特徴で通気性や吸水性にも優れており、
オールシーズン御使用頂ける人気の素材です。
肌に触れるものだからこそ、やさしくて安心の自然素材のコットンは特におすすめです。
 

 

 
 

【ポリエステル】

最も普及している素材と言えるポリエステル。
熱に強く、乾燥が早い、シワになりにくいといったメリットがあり、
しかも丈夫で軽く肌触りも◎。
加工のしやすさからもカーペットに限らず幅広くよく使用されています。
ただし弱点もあり、静電気を帯びやすい、遊び毛が出やすい といったところがデメリットになります。
 

 

 
 

【ナイロン】

カーペットに使用される素材の中で最も耐久性と耐摩耗性に優れています。
上記の通り摩擦に強く耐久性に優れていて丈夫なので、オフィスなど人の行き来が多い場所に向いています。
繊維に防水性があるため水をつかった掃除がしやすく、
例えば何かをこぼして汚れてしまった!という場合も水を使って汚れを浮かし、
拭き取ったり吸い取ったりと、お掃除もしやすいことが良いところ。
こちらも静電気を帯びやすいところが弱点ですね。
 

 
 

【アクリル】

ウールを再現し、化学繊維の中でもウールに最も近い風合いです。
肌触りが良いのでラグ・カーペットに限らず、毛布や衣服にも多く使用されています。
虫、カビ、薬品などに対抗力をもった優れた素材となり、ウールを再現しながら弱点を克服した素材とも言えます。
ファーや長毛のラグにもよく使用され、光沢感や発色も良さも◎。高級感も演出できる素材です。
ただし、火や熱に弱く、ポリやナイロンなど他の化学繊維に耐久性で劣ってしまうこと、
加えて遊び毛が出やすいというところもデメリット。
特にお使い始めはこまめに掃除機やコロコロをかけていただき、遊び毛が落ち着くまでのケアが必要となります。
 

※↑一部ナイロン100%のものもございます。
 
 
他にもシルクやリネン、ポリプロピレンなど、いろいろな素材がありますが、
当店でも扱いがあり一般的な5種の素材を紹介致しました。
 
 

【遊び毛について】

最後に遊び毛のお話です。
当店の商品限らずですが、カーペットには、「遊び毛」が必ず出ます。
素材によって出やすさは違い、特にウールやアクリルはよく出ますが、ナイロンなど出にくいものもあります。
まあ、多かれ少なかれ特に新品はしばらく出るのがラグ・カーペットの宿命と言って過言ではありません。
 
遊び毛がでる仕組みですが、
カーペットを作製する時、短い繊維を撚り合わせて糸(パイル)にして織り上げたり、
パイルを土台部分の生地に植え付けていったりします(厳密に言えばいろいろな手法があります。)が、
簡単にいえば土台に届いておらず糸に挟まっている短い毛が、
カーペットの上を歩いたり触ってモフモフしたりとご使用いただくうちに少しずつ抜け出て現れたものが「遊び毛」です。
「遊び毛」は新品に近いほど多く発生し、ご使用につれて抜け出る短い毛の量も減ってくるので、
ご使用いただくにつれて少しずつ軽減されていくわけです。
 
残念ながら遊び毛が完全になくなることはありません。
こまめに掃除機などをかけていただいて日々のケアをしていただき、
しばらくご不便かとも思いますが、落ち着いてくるまで根気よくご使用を続けて頂くのが一番の解消方法です。
 
遊び毛の量は、特にご使用の初め、掃除機がいっぱいになるくらいに出ることもあり、
大変驚かれるお客様も多く、不良品だ!とお叱りをいただくこともあります。
私も以前、直輸入のベニワレンに含まれる植物のかけらや遊び毛を除去する機会があり、
体験しましたが、本当に毛がなくなってしまうのではないか?というレベルで出てきますので、正直、ドン引きでしたが、
どれだけでてもはげてしまったり毛がなくなるということはまずありません。
というか、この面積にどんだけ毛が詰まっているのかと逆に心配になるレベルです。
しかしながら、製法・構造によるものとなり、いわばカーペットの特性というものですのでご了承をいただけましたらありがたい限りです。
 
ちなみに、掃除機をかける時には繊維に沿って掃除機をかけることがポイント。
日常の掃除機によるメンテナンスで、遊び毛と共に表面の汚れやホコリなども吸い取って取り除くことで、
部分的に目立つような汚れも少しずつ消えてきれいになってきます。
いうなればカーペット自身が遊び毛を出すことで、汚れがめだちにくくなるという自浄作用のようなメカニズムがあるんですね。
特にウールのカーペットはメンテナンスを丁寧に行えば何年にも渡って長く、見た目も美しくご使用いただけます。
ぜひ、末永くご愛用を頂けましたらありがたい限りでございます。
 
 
びっくりカーテンではカーテン以外にも一緒にコーディネートしていただけるインテリア雑貨や、
バブーシュスリッパ・ルームシューズ などお部屋でのお過ごしを快適にしていただけるようなグッズ、
そしてオリジナルを中心にラグやカーペットもたくさんお取り扱いしております。
 
しかししかし、よもやよもや、ラグ、カーペットについてはより専門的に幅広く扱っている姉妹店、
ラグとカーペットの通販専門店!ラグモア」がございます。
当店よりもいろいろなラインナップがあり、ラグモアだけの商品も豊富にございますのでぜひチェックしてくださいませ。
 
 

 
北海道、沖縄、離島地域にお住まいのお客様には本当に申し訳ないのですが、
上記の地域へのお届けを除き、今ならご注文商品の送料は無料でご注文いただけます。
 
これからもびっくりカーテン、ラグモアを何卒よろしくお願い申し上げます!!
 
今回のココハナは北井が担当致しました。
次回もおたのしみに。