ココハナ ~vol.57 フラット縫製の見え方のお話~

皆さんこんにちは、今週の担当は神田が務めさせて戴きます。

 

遅まきながら関西にも訪れた梅雨は未だ明けず、どんよりとした天気が続く今日この頃。
早くサッパリと晴れて外に遊びに行かせてほしいものです。

 

前々回などに抹茶スイーツを紹介させていただいた身としては、
この夏においしい抹茶のかき氷を!とも思っていたのですが
その辺りはまた追々。

 

本日はお客様とのお話で、改めて気になったご質問をピックアップしてみました。

お客様とお電話でお話をしているとき、ふと言われました。

 

「フラット縫製にするとどんな見た目になりますか?」

 

当店は既製カーテン専門店につき、通常は1.5倍ヒダのカーテンでご用意をしております。
ご注文幅に対し1.5倍の幅の生地をご用意し、キュっと詰めてヒダを作っております。

 

<プラネタリウム ネイビー>商品ページより
<プラネタリウム ネイビー>商品ページより※画像をクリックすると商品ページに移動します

 

一部天然素材の商品などによっては、そのヒダを作らずにフラット縫製でご用意をしております。

 

1.5倍ヒダカーテンはヒダが出来ていますので、カーテン幅はレール幅に対して1.05、
5%の上乗せをオススメしております。
どうしても繊維商品の都合上、僅かばかり誤差が生じてしまう可能性がある為、
レール長さピッタリで用意すると届かない、閉まらないという事態が発生する場合がある為です。

 

採寸方法に関して、詳しくはこちらをどうぞ↓。

 

<採寸方法>

 

ですが、フラット縫製に関しましてはヒダのないカーテンなので、
レール幅×1.05ですと少しウェーブが出来る程度のフラットな見た目の仕上がりになってしまいます。
その為、ゆるやかなウェーブをつける為にレール長さ×1.2、20%の上乗せをオススメしております。

 

フラット縫製の商品ページにはその辺りも含め、お写真をご用意させていただいております。

 

<ピエニウニッコ ネイビー>商品ページより
<ピエニウニッコ ネイビー>商品ページより※画像をクリックすると商品ページに移動します

 

とはいえ、ウェーブの具合に関してもお客様それぞれのお好みがございますし、
フラット目が良い人も居れば、ウェーブを出したいという方も居られるというもの。

 

お好みでご検討くださいというお話になった際に、そのお客様からご質問を頂きました。

 

「レール長さに対して1.4倍にするとどんな感じになりますか?」

 

当店で掲載のお写真は基本的には幅100cmのカーテンで撮影をしております。
なのでそちらを見ていただければ標準的なウェーブの具合はご確認いただけるのですが、
そうでないバランスの際の見た目が少し難しい。

 

言われてみれば口頭での説明が難しく、実際にご覧いただく方が早いかもしれない。
と思いまして、今回はそんなフラットの具合をお写真でご紹介させていただこうと思います。

 

今回の撮影にご協力いただくのは天然素材conceptシリーズの<エバンストライプ>さん。
麻55%に綿45%の天然素材100%のカーテンで、
フリルが付いたりティッシュカバーになったりと八面六臂な活躍を見せる粋なヤツ。

<エバンストライプ>商品ページより
<エバンストライプ>商品ページより※画像をクリックすると商品ページに移動します

 

カーテン幅100cmに対し、端のランナーから端のランナーまでの距離を変えて
どの様にヒダが出来ていくのかを、刻んでご紹介してまいります。

 

1.5倍ヒダカーテンと同じ5%の上乗せ(ランナー間距離95cm)ですとこの様な感じに。

 

 

もちろんの事ながらほぼほぼフラットな見た目。
ストライプのデザインも捻る事無く下まで真っすぐに伸びております。
正にストライプと呼ぶに相応しい出で立ち。

 

続けましてもう少し寄せてみて10%に変更。

 

 

若干寄ってきてストライプが交差し始めてきました。
でもまだフラット目な印象を覚えるレベルに思えます。

 

続けて当店でオススメとしてご紹介しております20%上乗せ。

 

 

フック間が近づくにつれ、頭部分が飛び出したり引っ込んだり。
ストライプのデザインもウェーブに流れて右往左往し始める感じがします。
それでもまだ1.5倍ヒダと比べるとウェーブが緩やかな感じ。
フラット縫製の緩やかさを味わうには、確かにちょうど良いイメージになるかと思われます。

 

続けて30%の上乗せの状態。

 

 

徐々にウェーブがしっかりと出ている感じはありますが、
20%とそこまで比較はしにくい見栄えに。

 

更に上乗せして50%まで上げるとこの様な感じに。

 

 

遠目では20~50%で極端に変化は見えない様にも見えますが、
頭の芯地部分で比較するとわかりやすく差が見えます。

 

こちらが20%の状態の芯地部分↓

 

こちらが50%上乗せ状態の芯地部分↓

 

しっかりとカーテンが寄ってウェーブになっているのがよく分かります。

 

ちなみにがっつりと寄せて2倍にするとこの様な感じに。

 

 

こうまでするとなるとフックの数も調整しないとわやくちゃになってしまいます。
これであれば1.5倍ヒダや2倍ヒダにされた方が良いかと思いますね。

 

フラット縫製のカーテンに関してはフラットなので形状記憶加工も有りません。
寄せた際に生じる自然なウェーブでカーテンをナチュラルな雰囲気に仕上げたり、
お気に入りのデザインをはっきりと目立たせたい方などにオススメの縫製仕様です。

 

1.5倍ヒダにするか、フラット縫製にするか。

フラット目にするか、ウェーブ多めにするか。

カーテン一つ選ぶにしても、悩みは尽きないもの。

今回の内容が少しでもそのお悩みの解決に繋がれば幸いです。

 

当店では通常1.5倍ヒダカーテンでご用意しています商品でも
フラット縫製に変更をさせていただいております。
「このカーテンのデザインが好きだけどヒダで見えにくくなっちゃうのはなぁ…」とお悩みの方は
是非フラット縫製でご注文下さいませ。

 

※商品によりましては別途お見積りとなる場合がございます。
気になる方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

 

大阪府高槻市にございますびっくりカーテン ショールームでは、
そんなフラット縫製のカーテンや1.5倍ヒダのカーテンを多数取り揃えております。
実際にカーテンに触れて商品をご覧いただけますので、お近くの方は是非ご来場を。

 

びっくりカーテン 大阪ショールーム ※画像をクリックするとご案内ページへ移動します