カラフルな街の理由について

民芸品など特有の色使いで私たちを魅了するモロッコですが、

街全体がカラフルに染まる美しい景色もまた大きな魅力のひとつです。

今日はそんなモロッコから、特に有名な3つ色の都市

その理由についてひも解いてまいります!

※大前提として、諸説ある場合がほとんどです!

 あくまでそういった説もあるのね!という気持ちで

 読んで頂けますと幸いです。^^


■コーラルピンクに染まる街『マラケシュ』

かつて建てられていた土の建物の色がそのまま残る街並み。

モロッコ中央部のに位置する、モロッコ屈指の観光地。

マラケシュは、ベルベル語で「神の国」という意味であり

古くから神聖な地として位置づけられてきたそうです。

人口は約92万人 (2014年調べ)。

カサブランカとラバト、フェズにつぐモロッコ第4の都市です。

引用:Wikipedia

街全体がアート空間

そんなマラケシュは、景観維持のためなんと法律で

壁の色をピンクに染めることを定めているのだとか。

まるで京都のような価値観が、モロッコにも根付いているのですね。


■何度見ても素敵な青く染まる街『シャウエン』

既にコラムでも何度も話題に上げているシャウエン。

モロッコ北部の都市であり、正式名称は『シャフシャウエン』だそう。

人口は約4.2万人(2014年)

大規模な街ではありませんが、その美しさから

ヨーロッパ諸国をはじめとした各国からの観光客が途絶えません。

どこを見ても絵になる街。それがシャウエン。

青い理由はスペインからの移民の影響?

シャウエンの元々の成り立ちは、

その昔レコンキスタ(宗教関係の活動)に追われた

スペインの人々がたどり着き、移り住むことで

発展してきたとされています。

スペインのアンダルシアなどは壁が真っ白に統一されていますが

壁を同じ色に統一する特徴は、この移民由来なのではという

説があるそうです。

モロッコ自体がスペインにかなり近い位置にあるので

そういった外部由来の要因は十分に考えられますね!

モロッコ全体にいえることかも知れませんが、ねこちゃん天国です。


■世界遺産にも登録されている白い街『ティトゥアン』

かつては城塞都市として作られたティトゥアン

モロッコ北部にある「白い鳩」の異名を持つ街。

地中海側に位置し、北に40kmほどのところには地中海と大西洋を分かつジブラルタル海峡があります。

人口: 約38万 (2014年)

古くはイベリア半島との繋ぎとしての役割もあったそうで

スペインとは目と鼻の先と言っても過言でない距離感にありますね。

引用:Wikipedia , JTB

白に映えるアクセントカラーが街のセンスの高さを垣間見せます。

白い理由はシャウエンと同じくスペイン由来?

こちらも同じくレコンキスタから逃れたスペイン移民の影響とされています。

追われてきた彼らの城塞都市として再建された背景からみても

十分に可能性はありますよね。

ティトゥアンの白亜の街並や王宮の造りは、

南スペイン・アンダルシア地方の影響を大きく受けているともされています。


■結果検証:3都市には三者三様の歴史と色があった!

3都市ともそれぞれの歴史・背景から今の美しい街並みが

残されているのだなあとなんだか感慨深い気持ちになりました。

もちろん諸説あるのですが、

モロッコ自体がアフリカ大陸とヨーロッパ大陸の

接点となる位置にあるので、様々な歴史に巻き込まれつつも

文化を取り入れて今の形になったのかなと思うと

そういった歴史も込みで改めていつか訪れたくなりました!

みなさんもぜひ、旅行に行く際は国内でも背景を調べていくと

よりぐっと来るものがあるかもしれません。

ぜひお試しください^^