皆さまこんにちは!
モロッコ現地からフレッシュなコラムが届きました♪
今回はどんな情報なのかドキドキ(o´艸`)
さてさて、始まります!
こんにちは、モロッコ在住のユキです。
コロナウイルスの猛威はとどまる様子がありませんね。
世界的に被害が広がる中、モロッコも例外ではありません。
3月中旬から学校休校、都市封鎖、外出制限が始まり、ロックダウンが続いています。
今回のコラムでは、現在のモロッコの状況と私たちの周りの生活について書いてみたいと思います。
*コラム内容は、2020年3月末現在の状況です。
モロッコでの初感染者が見つかったのは、3月の初め。
イタリアから来たモロッコ人が最初のケースでした。
その後もフランス人観光客の感染が見つかるなど、ヨーロッパから来た人による感染が広がっていきました。
3/13に学校休校が発表され、国際線の一部運休が発表。
国際線運休の対象地域がどんどん増えていき、3/15にはすべての国際線の運休が発表されました。
3/20からは外出制限がスタート。夜18時以降は全員外出禁止に。
と同時に、バスや電車の都市間の移動手段も完全ストップし、都市封鎖となりました。
今のところ、この状態は4/20まで続くことが政府から発表されています。
最初の対策から都市封鎖、外出制限まで、わずか1週間でした。
しかも最初の対策発表時、確認された症例数はわずか10例程度だったのです。
うーん、さすが王様の国モロッコ!
王様のスピーディーな判断も素晴らしいですが、それをすぐに実行できてしまうのがすごい。
まぁ、当然良い面も悪い面もありますが。
モロッコ国内での王様の権力がいかに強いかを、改めて感じます。
観光立国のモロッコ。
ヨーロッパでコロナの流行が本格的になってきた3月でも、普段と変わらず結構な数の観光客が訪れていました。
そこでいきなり事実上の国境封鎖が発表されたものだから、もう大変!
マラケシュ空港では、あわてて帰国しようとする外国人であふれかえってしまう事態に。
特にフランス人が多かったようで、「マクローン!飛行機飛ばしてくれー!」とみんなで叫んでいる写真がSNSにたくさんアップロードされていました。
なんでも、1万人近く空港にいる状態が数日間続いたとか・・・なんて恐ろしい。
ちなみに、封じ込められた外国人の救済として国際便は最終的に3/22まで延長されることになったので、
結果的にはほとんどの方が無事に帰られたものと思われます。
一方、モロッコ現地の人々はというと、マラケシュに住んでいる私の感覚では、比較的落ち着いている人が多い気がします。
3/13以降、毎日のように新たな制限が発表され、即実施されていく状況でも、
みんな大人しくそれを受け入れている様子。
モロッコ政府の強行姿勢には、普段から慣れているのかもしれませんね。
なんたってサマータイム廃止のときだって、発表されたのが2日前にも関わらずゴリ押しでしたから(笑
(モロッコは2018年にサマータイムが廃止になっています)
買い占めも、私の知る限りでは起きていません。
「食料品などの生活必需品は十分にあるから買い占めをしないように!」と、
政府から呼びかけが再三行われたおかげなのでしょうか。
実際に私も外出制限が始まる直前にスーパーへ行ったのですが、
品薄の棚が多少あったものの、在庫の品出しが追いついていないだけのようで、
必死に棚に並べている店員さんの様子が印象的でした。
これは、圧倒的に品出しが間に合ってなかったハンドソープコーナー。
モロッコではあまり石鹸で洗う習慣がない家庭も少なくありません。
そのため、この状態をみたときは心の中で
「モロッコ人が、ついに本気になったか・・・!」
と感動してしまいました。
今回のことがきっかけで、モロッコの衛生意識が高まってくれるといいなぁ。
日本人って、マスク好きですよね。
普段からマスクをかける習慣がある人も多いので、
風邪が流行っていれば抵抗なくマスクする人も多いはず。
今回のようなコロナ流行でマスクが品切れになることも、誰でもすぐに予想できたことでしょう。
では、モロッコは?
くしゃみをしようが、咳をしようが、マスクをする人なんて滅多にいません。
マスクをしていれば、「なんかヤバイ病気持っているんじゃ・・・」とでも思われかねない雰囲気。
それが通常のモロッコです。
しかし今回はそういうわけにもいかないようで。
マスクは早々に品薄になってしまいましたし、この間のスーパー買い出しでも、
マスク姿の人をかなり見かけました。
これには正直びっくり。モロッコ人、やはり本気です。
面白いなと思ったのが、マスクしている人はほぼ全員「ゴム手袋」もしていたこと。
スーパーの店員も全員ゴム手袋をしていました。
うーん、ゴム手袋の予防効果って、高いんですかね・・・?
マスクと同じく、正しく扱えば予防できるのでしょうけど、
みんながきちんと扱っているかは・・・はてさて。
モロッコの医療体制は貧弱で、感染が爆発的に広がった場合に対応できるだけのベッド数もありません。
政府が強硬なコロナ対策を、かなり強引に行ったのもそれが背景だと言われています。
マラケシュのような都市部はまだ良いのですが、モロッコの田舎で感染が広がったときのことを考えると恐ろしい。
設備の整った病院も少なく、さらに住民はハイリスクなお年寄りだらけですから。
また、今後の経済面も深刻です。
現在モロッコでは飲食店を除く生活必需品を扱うお店などは空いており、
規制に該当する業種以外の仕事では出勤の制限はありません。
ただ、心配なのは観光業に関わる人たち。
鎖国されてしまったので、客となる外国人がおらず、当然仕事はありません。
ホテルや旅行会社、レストランはもちろん、様々な仕事の人たちが休業を余儀なくされています。
たとえば、荷物持ちのおじさんたち。
マラケシュ名物の馬車のおじさんたちも。
フナ広場の芸人さんたちも、どうしているのでしょう・・・
まだまだどうなるかわからないコロナウイルスのパンデミック。
必死に行われている数々の対策が、どうか功を奏してくれますように。
これ以上、つらい思いをする人が増えませんように。
1日も早い収束を、ただただ祈るばかりです。
【ユキ】
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次回の更新をお楽しみに~!