皆さまこんにちは！
モロッコ現地からフレッシュなコラムが届きました♪
今回はどんな情報なのかドキドキ(o´艸`)
さてさて、始まります！
こんにちは、モロッコ在住のユキです。
皆さんは、モロッコがどこにある国なのかわかりますか？
このコラムを読んでくださっている皆さんは、すぐにモロッコの地図上の位置がすぐ浮かぶ方も多いかもしれませんね。
そう、アフリカ北部の大西洋と地中海に面した国がモロッコです！
しかし、日本では「モロッコ？」「どこ？」「え、アフリカなの？」という反応が一般的でしょう。
実はモロッコ人にとっての「日本」も同じ。
あまりに遠い国でピンとこない人がほとんどです。
今回は、そんな「モロッコから見た日本」をテーマにご紹介したいと思います。
モロッコが国として独立したのは1956年。
その当時から現在に至るまでずーっと、モロッコと日本はとてもいい関係にあります。
モロッコ王室と日本の皇室の交流も積極的に行われており、昨年の徳仁天皇の即位の礼でもモロッコの王子様が出席していました。
モロッコと日本は、経済的な関係も活発です。
モロッコから日本へ輸出されているものとして、有名なのは「タコ」。
スーパーで、モロッコ産のタコを目にしたことある人も多いかもしれませんね。
実は、このモロッコのタコに最初に目をつけたのは、現地のモロッコ人ではなく日本企業。
第2次世界大戦後に、日本企業がモロッコ近海で豊富にとれるタコに目をつけて貿易品目として開発したそうです。
もともとタコを食べる習慣のないモロッコ人にとっては、「これが商売になるなんて！」と驚きだったのではないでしょうか。
現在でも日本向けの輸出品目トップはタコで、それに続いて鮮魚などの海鮮が多く輸出されています。
さらにモロッコは、アフリカの中でも治安が良く、政情も安定している国でもあります。
アフリカ進出を考える日本企業にとっては非常に魅力的な国でもあり、実際、企業進出や投資も積極的に行われるようになっています。
このように長い期間にわたり、政治的・経済的に良い関係を保っているのが日本とモロッコなのです。
一方、個人レベルで見てみると、日本はモロッコから遠い遠いアジアの国。
遠すぎて、接点なさすぎて、よくわからないと言うのが実際のところです。
そのため、日本人と中国人の区別がつく人もほとんどいません。
私もよく、街で「中国人」と間違われます。
この前もスークで買い物していると、「自分は英語が話せるよ！」と得意気に話しかけてきたモロッコ人の男性から「あなたは中国人？」と聞かれました。
日本人だと答えると、「日本、いいよね！日本人大好き。優しいし、頭いいし、日本は綺麗な国だし！」とベタ褒めしてくれましたが（笑）
アジア人は全部ひとくくりにされているところがあり、特に中国・韓国・日本の違いはわかりにくいようです。
私たちが、ヨーロッパ人の区別がつかないのと同じでしょうね。
一方で日本製品やアニメは、モロッコでも古くから親しまれていて、老若男女問わずよく知られています。
自動車で言えば、「トヨタ」は高級ブランドで持っていることがステータスな感じ。
他にも「ホンダ」、「ミツビシ」なんかも名前自体がブランド化していて、手書きで「MITSUBISHI」と書いているトラックもよく見かけます。
アニメも人気があり、「ワンピース」、「ドラえもん」なんかは誰でも知っています。
甥っ子は「NARUTO」や「名探偵コナン」が大好きで、一時帰国のときにTシャツをあげたらものすごく気に入ってくれました。
さらに義理の妹は、「赤ちゃんと僕」が大好き。
私もよく知っているアニメなので、懐かしくなって「あかぼく」トークが炸裂したことも！（年がバレる）
モロッコ人から高い評価を受けている日本の文化や日本製品。
日本人そのもののイメージアップにもつながっています。
モロッコ在住者としては、日本人の先輩方の功績に感謝、感謝です。
・礼儀正しい
・綺麗好き
・賢い
など、基本的に日本人に好意的なイメージを持ってくれているモロッコ人。
けれど、残念ながら良いことばかりではありません。
最近は日本人観光客が多くなった影響もあるのか、「日本人の良くないところ」も耳にすることも。
代表的なのが「日本人はケチ」という話。
「チップをくれない」
「チップで渡されたのがコインだった（日本円で10円とか）。そんなら、くれない方がマシ！」
などなど。
こんな話を聞くたび、「日本はチップ文化ではないから、渡し方や相場がわからない人が多いんだよ」とフォローを入れるのですが、同時に「日本人の悪いとこよね」と反省してしまいます。
「お客様は神様」という言葉に表されるように、仕事では丁寧すぎるほど礼儀正しい人が多い日本人ですが、お客さん側の立場になると偉そうな態度をとってしまう人も少なくないようです。
サービスをする側と、サービスを受ける側。
どちらも感謝の気持ちを忘れずに、良い関係を作りたいものです。
日本に住んでいると、他の国から見た日本のイメージはわかりにくいもの。
私もモロッコに来て初めて知ったことが多すぎて、数えきれないくらいです。
「国のイメージ」で興味深いのは、イメージは時とともに変化していること。
だからこそ、実際に自分の目で、耳で、確認してみないとわからないことが山ほどあるわけです。
今はコロナウイルスの影響で難しいですが、自由に海外に行けるようになったら、
外から見た日本のイメージをチェックしてみるのも面白いかもしれませんね。
【ユキ】
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次回の更新をお楽しみに～！