皆さまこんにちは！
モロッコ現地からフレッシュなコラムが届きました♪
今回はどんな情報なのかドキドキ(o´艸`)
さてさて、始まります！
こんにちは！モロッコ在住のユキです。
相変わらずコロナの話題に事欠かない状況が続いていますね(´・ω・｀)
モロッコも少しずつ規制が緩くなりつつも、まだ終息の気配はありません。
ただそんな中、モロッコ最大の年間行事である「羊犠牲祭」が今年もやってきました。
今年は2020年7月31日〜8月1日の２日間。
コロナとともに迎える初めての羊犠牲祭。
今のモロッコの様子とともにお伝えできればと思います。
そもそも、羊犠牲祭とは何でしょうか。
日本ではほとんど耳にしない行事ですよね。
羊犠牲祭とは、旧約聖書に出てくるエピソードが由来となっているイスラム教の宗教行事。
そのエピソードとは、アッラー（神）から自分の息子を生贄として捧げるよう指示されたイブラヒムのお話です。
悩みながらも息子をアッラーへ捧げることを決意するイブラヒム。
それを見たアッラーは、彼の信仰心は十分なものであるとして、息子の代わりに羊を生贄に捧げるよう伝えたことがはじまりだそうです。
宗教的行事としての羊犠牲祭は先ほどお話したとおりですが、
「で、実際はどんなことをするの？」
という点についても、お話していきますね。
羊犠牲祭という行事を超ざっくりと説明するなら「家族で羊を食べる日」と言えるでしょう。
モロッコでは一家に一頭の羊を買い、家族で集まり、犠牲祭当日にその羊をみんなで食べるのです。
羊犠牲祭が近づいてくると、いろいろなところで羊の市場を見かけるようになります。
駐車場の一角に羊を売るテントが設置されるスーパーも。
「家族が集まる」というだけに、犠牲祭前後はモロッコ中で帰省ラッシュが起こります。
その雰囲気は、日本でいう「お正月」そのもの。
犠牲祭の当日は、お店やレストランも閉まり、ほとんど人の姿も見かけなくなり、町はガランとしてしまいます。
そして至る所で、捌いた羊の肉を焼くバーベキューの煙が立ちのぼります。
「国中の人々が全く同じ行動をする」ということから生まれる空気は、モロッコならではのものですね。
帰省ラッシュが起こるとなると、やはり今年はコロナウイルスの影響を無視することはできません。
3月中旬に都市封鎖が行われ、ロックダウンとなったモロッコですが、ここ数ヶ月でこれらの規制も段階的に解除されてきています。
7月末現在、ホテルやレストランなどの商業施設の営業は定員制限はあるものの、通常営業が可能になり、公共交通機関も同様に動いています。
また飛行機の国際線も、在外モロッコ人およびモロッコに在留許可を持つ外国人の入国を可能とする特別措置が行われ、条件付きで行き来ができるようになりました。
このように、モロッコにおけるコロナウイルスに関わる規制は緩みつつあったのですが、
残念なことに羊犠牲祭を目前に再び都市封鎖となってしまいました。
今回はカサブランカやフェズ、タンジェ、マラケシュなどの主要都市が対象のようです。
理由は感染者の増加に加えて、やはり帰省に伴う感染拡大のリスクを考慮したとのこと。
やはり、今年は例年のように「家族みんなで」というわけにはいかない家庭が多くなりそうです。
4〜5月にあったラマダンと同じく、異例の羊犠牲祭となるでしょうね。
私も今年は家で大人しくしておく予定です。
羊も一頭買いは・・・しない予定です、たぶん。
万が一夫が買ってきたら、えらいことになってしまう・・・(*_*)!!
世界中がコロナウイルスに翻弄されている2020年。
いつになったら日常が帰ってくるのかと、思わずため息をついてしまいます。
なかなか終わりが見えない苦しい状況ですが、皆さんもどうかストレスを感じすぎることないようにご自愛くださいね。
私もモロッコでぼちぼちがんばります。
【ユキ】
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次回の更新をお楽しみに～！