【2018年2月某日】
お部屋を一通りご案内いただいたスタッフ一同は、奥様の「さぁ、では始めましょうか!」 の一言で、パン作りに突入致しました。
まずは、既に奥様がご準備いただいていた生地を、それぞれ50gに切り分けていく作業からです。今回お邪魔した4人。パン好きというだけでなく、負けず嫌いという点においても抜きに出た4人です。
「やった!一発で50g~」と得意げな甲斐に対し、細切れになる堀井。
「うーん、なんでだろう・・・。難しいなあ・・・。」
なかなか50gにならず、クズクズを積み上げてしまう面々。ついむきになって無言で切り分け続けます。3度の調整までで指定の重量に切り分けられることがパン講師になるための試験の基準だそうで、できるだけ少ない回数で切り分けられるようにみんな必死です(笑)
私の場合は毎回初めに70gに切り分けてしまい、削っていく作業になってしまいます。
他のスタッフは40g程度から足していく感じです。それぞれクセが違って面白いです。
切り分け作業が終わり、続いて生地を丸める作業です。手の平を下に向けた状態で生地を包み込むように「グー」の形を作り、爪だけが台に接した状態で、クルクルと手をまわします。
そうすると、生地がつぶされることなくまぁるく仕上がるのです。
ご説明いただきながら、奥様はまるで魔法のようにいとも簡単にキレイな丸を作ってしまいます。
(我らがマネージャー)堀井「で、できない・・・。」
(プランナーリーダー)甲斐「堀井さん、ひどいですね(笑)」
羽田「堀井さんって、結構不器用ですよね・・・。」
三橋「あはははははは!」
堀井「・・・・うう(泣)」
容赦ないツッコミを受ける堀井と厳しい仲間たちをやや引き気味で見守る奥様。
言いたいことを我慢しない我々は、それだけ言い合えるほどに仲が良いのです。
丸める作業も何とか終わって、丸めた生地は一旦膨らますために寝かされます。
続いては、ちぎった生地を丸める作業なのですが、今回はもっと小さな丸を作っていく作業です。完成図が頭にない4人はそれぞれに勝手な妄想を膨らませながら小さな丸を作っていきました。
奥様「さぁ次は、シロップを流しいれてください。」
甲斐「はい!!かしこまりました!」
先ほど丸めた生地に、レーズンを均等に振り分けたあと、シロップを均等に注ぎ分けていきます。
まだ焼かれていない段階で、既にすごく美味しそう!
発酵させるマシンに入れられて、レーズンパン (モンキーブレッドというそうです!) も準備完了です。
うっとりと見つめる4人。どんなパンが焼きあがるのか楽しみです!
4人の中で、特に飽きっぽい性格の私は、可愛いわんちゃんに逃避行・・・。
そんな私の様子を見て奥様がカフェタイムをご提案してくださいます。とてもお優しい奥様です。
家でコーヒーを飲む時、こんなふわふわのミルクをかけたことありません。
しかも、このコーヒー、何やらいい香りがするのです。
奥様「バニラフレーバーのコーヒーなんです。」
はぁ~・・・。
やはり、日ごろの私たちのカフェタイムとはランクが違います。
「バニラフレーバーのコーヒーですよ。おしゃれすぎるでしょ!いやぁ、素敵すぎる!」と感動する私。
堀井「私もたまに飲みますけどね。」と、得意げな堀井。汚名挽回のチャンスです。
甲斐「えー、堀井さんもバニラフレーバー飲むんですかぁ?へぇ~おしゃれ~。」
やや冷たく反応する甲斐。少しピリっとした空気感に羽田が息をのみます。「ゴクリ・・・」
そこへ、奥様が助け舟を出してくださいました。
奥様「ネット販売で事務系のお仕事をされている皆さんだから、もっとおとなしい感じの方たちかと思っていましたが、活気というか、勢いを感じますね。」
さすが奥様。あくまでもふんわり仕上げ。優しさでお言葉をお包みいただいております。
甲斐「そうですね~結構みんな賑やかですね~。八割が女性の会社ですので・・・。
でも、全くギスギス感はありませんよ。みんな、仲良く働いてます。ねぇ、堀井さん。」
堀井「そうですね。私も毎日楽しく働かせていただいております。」
三橋「うちのお店は、みんな結構サバサバしていてあんまり他人と団子になりたがらない子が多いんですよね。だから派閥も無ければグループもありません。みんな、(精神的に)自立した感じです。」
奥様「へぇ~そうなんですね~。」
羽田「ただ、本当に忙しいので、言いたいことは短くダイレクトに話すようにはしていますね。それで少しピリっとした空気になることもありますが、みんな仕事を離れるとすごく和気あいあい、おしゃべりが止まらないほど仲良しなんです。」
奥様「そうですか~。女性が強そうだから、男性は肩身が狭い思いをされているかも知れませんね~(笑)」
三橋「当店のメンズはですね、女子力が高いんですよね。手作りクッキーを作ってバレンタインに女子に振る舞ってくれるんですよ。卓上のステーショナリーもピンクで統一されていたり・・・(笑)」
奥様「なるほど~。インテリア関係だと、そういう人の方が向いているのかも知れませんね~。」
そんななごやかムード(?)でカフェタイムが終了し、パン作り再開です!
一番初めに手のひらで丸めて寝かしていた生地が膨らんだので、生地を仕上げていきます。
膨らんだ生地を台の上で一度叩いて空気を抜いて伸ばしてから、カスタードを伸ばし塗り、チョコチップを振りかけてロール状に巻いていきます。
そして、ここでまたもや堀井がやってしまいます。
堀井「あわわ・・・チョコチップがはみ出ます・・・。」
奥様「こうやって、手で押し込むと大丈夫ですよ。」
優しく教えてくださる奥様。反対側からは甲斐と羽田の厳しい視線が突き刺さります。
しかし、ここは鈍感力で乗り切る堀井。華麗に冷たい視線をスルーしていきます。
堀井「こうかな・・・こう!あ、できました~ふふふ。」
さらに、巻きあがったロールを三等分にカットして、円形の器に並べます。
どんな風になるのか、焼き上がりがとても楽しみですね!
次に、こちらも奥様が予め、ちくわにツナと しそ を和えたものを詰めた状態までご準備いただいていたものに、パン生地を巻き付けていく作業です。
三橋「おーなんか、楽しい!」
ワンちゃんの癒し効果でチャージが完了した私は新しい作業に意欲的です(笑)
堀井「うん、何か、これは結構できますね私でも。」
今度はスピードを競うように、羽田・三橋チームVS堀井・甲斐チームの争いが勃発します。
堀井「こちらに、もう少し生地をください。(やや得意げ)」
羽田「ふぅーん。もう終わったんですか、仕事が早いですね~。(やや不満げ)」
女子同士の静かな争いに戦慄を感じられていたかどうかは(?)わかりませんが、奥様が優しく「上手にできていますよ~」と褒めてくださいます。褒められて得意になって巻き続け、あっという間にちくわロールが完成です!ところがここにきて、巻き方に関してまた いさかい が勃発です・・・。
甲斐「この3回しか巻けてない人誰ですかねこれ・・・。すぐほどけてくるんですけど・・・。」
堀井「あ、それは・・・私が巻いたやつです・・・(泣)」
羽田「あー堀井さん、堀井さんが巻いたやつ、全部ほどけてきてますよ。」
三橋「あーあ・・・。」
堀井「す、すみません・・・Σ( ̄ロ ̄lll)」
奥様「・・・・・・。」
奥様、大変申し訳ございません。我々、この感じがいつも通りなんです。決してギスギスした職場では無いんですよ。
ただ、普段から奥歯にものをはさまないように気を付けているだけなんです(;^_^A
奥様「ここに、チーズとパセリをかけてくださる?」
仕上げにチーズとパセリですよ。まるでパン屋さんみたいに、見た目にもとてもおしゃれです。
羽田が丁寧にふりかけていきます。
ランチにと、奥様が海老芋のスープをご用意してくださっていて、それをかき混ぜながら温めます。
さらに、トマトスライスをフライパンで焼き、そこにカチョカヴァロチーズ(!!)をのせてオリーブオイルとパセリで仕上げます。トマトの赤が食卓に映えそうですよね!
それにしても、なんというおしゃれ感!
これで、全ての作業が終了です。
甲斐「うわー!美味しそう!」
どこからどう見ても全てが美味しそうです。
パンの焼き上がりが楽しみで、よだれがこみ上げてきました。
三橋「あー早く食べたいですね~。」
甲斐「本当ですね~」
羽田「あーよだれが溜まってきました・・・」
堀井「はい、すごく楽しみです。」
パンが焼きあがる匂いと共に全員の目が輝き始めます!
奥様「焼き上がりました~」
一同「わぁぁぁぁあ!」
美味しそうなだけでなく、見た目もとてもおしゃれに焼き上がりました!
さすがは奥様です。
奥様「さ、いただきましょう。もうお掛けになってください。」
既によだれが充満する4人は、美味しい焼きたてパンに次々と食らいつきます。
甲斐「美味しいです~焼きたてで、しかも自分たちで作ったパンをこんな風に食べるなんて初めてです!本当に、これまで食べたどのパンよりも美味しいですね~!」
堀井「なんか贅沢です。本当に美味しい・・・。しかもこの海老芋スープも、美味です~!」
羽田「ちくわ、最高ですね!お昼ごはんにぴったりです!」
三橋「幸せです~。こんなライフスタイルを日ごろから送れたら素敵なんですけど・・・。」
奥様「本当、焼きたては特に美味しいですよね。それに、自分で作れば添加物などの混じりけの無い、身体に優しいものが食べられますので、おすすめですよ。さぁ、沢山召し上がってくださいね!」
そうして、楽しくお話をお伺いしながらランチタイムは終了。
なんと、お持ち帰り用に前もってご準備いただいておりました天然酵母の食パンと、作った残りを小分けにしてお持たせしてくださいました!(感動)なんというホスピタリティ・・・。
我々も奥様を見習って、このサービス精神をお仕事に活かさねばと心ひそかに思いました。
奥様「こちら、どうぞお持ち帰りください!」
沢山のパンを家族用に持たせていただきました。家族だけでは有り余るほどの量でしたので、会社のスタッフにも食べてもらいました。
スタッフ、大絶賛です。
「私たちが作ったんですよ~」と得意げに話しても、「どうせ奥様がほとんどご準備されたんでしょう~。」という、まさにごもっともな反応でしたが(笑)
こうしてお客様訪問は終了。
素敵な奥様や素晴らしいご新築のお家ともお別れです。
最後に、担当した甲斐が奥様と連絡先を交換して、お別れいたしました。
この度はスタッフに、ご提案した窓装飾を実際に拝見する機会を与えてくださり、また、とても美味しいパン作りを体験する機会までいただきまして、心より感謝申し上げます。
新生活をスタートされた奥様や、ご家族皆さまのご健康とご多幸をスタッフ一同心よりお祈り申し上げるとともに、またお会いできる日を楽しみにお待ちしております。
ありがとうございました!
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記事:三橋
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